博多ラーメンの一蘭が話題になっていますね。なぜか台湾で。
どうやら、味じゃないようです笑。
味よりも価格であり、マーケティング手法ですね。
博多ラーメンの一蘭。日本ではさておき、海外では、行列になることで超有名。
一蘭が香港で2013年7月11日にOPENしたとき、192時間も行列が途絶えなかったとか。
まるまる8日間、行列も24時間年中無休ですよ。

(2559:photo by sakura_chihaya+)
そのとてつもない行列を、ビジネスチャンスととらえた手法がこれ。
「一蘭ファストエントリー」並ばないでも食べられる優先案内チケット。
もくじ
なぜ、一蘭の台湾店がたたかれているのか?
一見、何の問題もないありがたいチケットですよね?優先案内の権利が付いてますから。
たたかれる理由がわからないあなたのために。
どういうことかと言うと
ディズニーランドの「ファストパス」優先乗車券を、一蘭流にアレンジしたもの。
それが、一蘭ラーメンのファストエントリーです。
最大の違いは有料か無料か?
ディズニーランドであれば、その日、入園で使ったパスポートを発券機へ通せば、乗るべき時間帯が表示された優先乗車チケットがもらえます。
つまり、無料で発券されることになってます。
一方一蘭 台湾店の「ファストエントリー」はどうでしょ?
![]()
引用元:一蘭公式サイトより(http://ichiran.com/about/fastentry.html)
行列に並ばなくてもいいように、、
ここまでは、ディズニーランドとおなじなんですが。
問題は次。
一蘭のおみやげ商品を買った方に限って、2人までは優先して席に案内してもらえるシステム。

(ichiraninstantraumen001一蘭 袋入り インスタントラーメン:photo by sakura_chihaya+)
問題はそのおみやげの値段ですね。
台湾では、6000台湾元(21,800円)!
もはや異常値。
あなた、この値段を出してまで、一蘭のラーメンたべますか?
ディズニーランドの入場券をも超えた値段設定になってますね笑。
ちなみに、このサービスは日本の一部店舗でも導入されてます。
商品の値段は11000円(約3000元)〜10000円(約2700元)ぐらい。台湾よりも安く半額に近い値段設定ですが。
もちろん、わたしはその値段では、買いませんよ笑。
なぜ、一蘭 台湾店はこの価格設定にしたのか?
これは、一蘭社長の鶴の一声かと。
凡人だと価格にしか目にいきませんが、時間をお金で買うっていう感覚。
これは、お金持ちの特有の感覚、意識ですが、一言で言えば
タイムイズライフ。
時間こそ人生。我が命ということです。
貴重な時間をお金で買う。お金持ちの方は、有り余るお金があるんで、ほしいものは、なんでも買えますよね?
でも唯一買えないものがあります。
それが時間。
過ぎた時間だけは取り戻せないので。
この目に見えないものについて、初めて値段をつけて、買えるようにした。
しかも、法外な価格で。
でも、お金持ちの方にとってはお金よりも、むしろ時間を奪われることの方が嫌。
お金は取り戻せるけど、過ぎたお金は帰ってこない。
お金持ちにとって、ドロボーなんて蚊に刺された程度。
でも時間ドロボーは許さない。そんな発想から来ているはず。
なので天上人のお金持ちには、意外と売れるのかもしれません。
それは、やってみないと誰もわからないことですけどね。
その誰もが思いもつかない、踏み込まない領域へ、テスト的にきちんと実行する一蘭 台湾店。
これは本当に、すごいと思います。
名付けて、一蘭台湾店の異常炎上マーケティング。
画期的すぎる出来事かと。
じゃあこの異常なまでの価格設定にしたのは一体誰なんだ?つてな話ですが。
そちらがこの方。
一蘭ラーメンの吉冨社長は天使か悪魔か
どちらの顔ももっておられるようです。でもこの手の話って 有名人の方ならつきものですし
人間誰でも表と裏ありますからね。信じるか信じないかはあなた次第です。
「わたしは聖人君子なんだ!」だなんて、胸はって言える方って誰もいない、いや少なくともわたしは言えません。
こちら博多で有名なコンサルタント、栢野さんのブログで解説されているとおり、挫折を乗り越え、誰も考えつかない奇想天外な頭で、誰も通らない道を切り開いてきたことは事実。
そうでないと、2万円を超えるファストパスなんて、思いつきません。
むしろ、思い浮かんだとして、おそろしくて、誰も実行できないですよね?
それを果敢にも、ひらめき通り実行してまう力。大きくなってもチャレンジャー精神を忘れない一蘭台湾店。もはや、伝説のお店です。
予想通り、ツイッターでは、たたかれまくり。。ヤフーニュース、大手テレビニュース、新聞でもとりあげられ、話題集中。
ついに、誰も手を出せない、参入できない炎上マーケティングの世界まで、我が手中におさめようかと。
失敗したら即やめればいい。開店前に話題になれば宣伝効果だけでお釣りが来るよ。と計算づくなのかも。
そんな話はさておき。一言で言えば
ラーメンというB級グルメをビジネスモデルに変える天才には間違いないかと。
そのビジネスモデルは、今回の「ファストエントリー」しかり。
豚骨ラーメンの一杯の値段さえ、800円以上と、博多ラーメン元祖長浜の2倍異常の価格達成。
ラーメンの価格を変えたオピニオンリーダでもあります。
ちまたでは、賛否両論ありますが、天才であり異能の持ち主と断言します。
だから、今回の一蘭の台湾店もオープン前に話題になってるんですね。
最高だね。こないだもHIUの定例会で話題になったけど、もともとラーメンが安い物と認知されていた台湾で高いラーメンというブランディングがある程度うまく行きそうなマーケティングを仕掛けて来た。さすが一蘭。
博多ラーメンの一蘭、台湾… https://t.co/l8LKOYECxi— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2017年6月12日
これが台湾人を舐めてかかった一蘭さんの横暴か……。せっかく神のラーメンと崇められていたのに、誰がこんな評判悪くする企画考えたんだろう。 https://t.co/w9eX4AZHl7
— まえちゃん @台湾ブロガー (@Maechan0502) 2017年6月11日
悔しいかな、怒り心頭の方々は、一蘭の吉冨社長の手のひらの上で、転がされてますよ。
この一蘭ラーメンのファストエントリー。高い、高すぎる!と思った方は、食べにいかなければいいだけですからね。
台湾には、おいしい豚骨ラーメンのお店、一風堂とか、ラーメン凪もありますから。ご心配なく。
謝罪はしても、やることやりますどこまでも
突然、今回の一蘭台湾店のファストエントリーについて謝罪会見のニュースが。
普通であれば、これで断念するとこですが、
やることはきちんとやります。さすがです。
一蘭の炎上マーケティング見事に成功!
台湾店で導入のシステムに批判殺到 一蘭が謝罪「価格設定不当だった」 | 経済 | 中央社フォーカス台湾 https://t.co/nPCoOgP6q7 pic.twitter.com/r5c4DIIWS9
— 台湾ニュース@中央社フォーカス台湾 (@focustaiwanjapa) 2017年6月12日
おあとがよろしいようで。
まとめ
- 一蘭はラーメン屋ではない装置産業。ブランド価値とビジネス手法を学ぶテーマパークである。
- 博多ラーメン一蘭はもはや、異常値に達した吉冨学社長のビジネスモデルを学ぶためにある。
- 選択の自由はあなたにあり。もし一蘭が嫌なら台湾では一風堂かラーメン凪に行こう。